Ⅲワーク・エンゲージメントと関連する概念

職務満足感

「自分の仕事を評価してみた結果として生じる、喜ばしいあるいはポジティブな情動状態」 (Locke, E.A., 1976)という定義が最も広く引用されています。 ワーク・エンゲージメントは「いきいきと」仕事をしている最中の感情を表すのに対して、職務満足感は「ゆったりと」仕事に対する感情を表す点で異なっています。

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ワーカホリズム

「過度に一生懸命に強制的に働く傾向」を意味します。(Schaufeli, Shimazu, &Taris, 2009) 活動水準が高い点はワーク・エンゲージメントと同じですが、ワーカホリックな人は「強制的に」働く傾向があるのに対して、ワーク・エンゲージメントの高い人は「楽しんで」働く傾向があるのです。

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バーンアウト

定義はさまざまですが、一般的には、「仕事に対して過度のエネルギーを費やした結果、疲弊的に抑鬱状態に至り、仕事への興味・関心や自信を低下させた状態」と表現されます。ワーク・エンゲージメントは、仕事への態度・認知が肯定的で活動水準が高いのに対して、バーンアウトのそれらは否定的で低いという研究結果が出ています。

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ワーク・エンゲージメントの定義、測定方法についてはⅠ「ワーク・エンゲージメントとは?」とⅡ「ワーク・エンゲージメントの測定方法は?」で紹介してきました。職務満足感とは何が違うの?などとよく聞かれますが、似ているようで全く違う新しい概念なのがワーク・エンゲージメントなのです。さらにワーク・エンゲージメント(以下WEと略す。)を深く理解するためにはそれに関連する概念を知る必要があります。 以下の表でこれまでの内容を整理していきましょう。先ほどご紹介したワーク・エンゲージメントの他3つの概念が表にまとめられています。WE提唱者のシャウフェリ先生と共に研究し、日本国内のWEのデータ収集をしてらっしゃる島津明人先生が作成した表です。 二つの軸はそれぞれ、活動水準の高低と心が快かどうかを測っています。活動水準が高い状態をワーク・エンゲージメントと言うことができます。また逆に、活動水準も低く心が不快であると、バーンアウト(燃え尽き症候群)であると考えられます。つまりワーク・エンゲージメントとバーンアウトは対照的な関係であるということが言えます。
いかがですか?ワーク・エンゲージメントと似ているようで違う、それぞれの概念の特徴を抑えたことでWEの本質的な理解に繋がればいいなと願っています。 Next:Ⅳ「ワーク・エンゲージメントを高める方法」