Ⅵワーク・エンゲージメント本来の意味

初期段階の知識として、ワーク・エンゲージメントの意味について整理してきました。WEの意味とは、「 健康でいきいきと働くという考え方 」や、「バーンアウトと反対の概念」でした。実際に日本国内でこの言葉を用いるのには、こちらの意味のほうが浸透しています。しかし、学術的な本来の意味とは異なり、それらの区別をきっちりつけることによってWEの本質的な理解につながればと思います。

本来の意味

ⅰずばり、「健康でいきいきと働くという考え方」!
は同じなのですが、ワーク・エンゲージメントに高低などのレベルがあるというよりも、ワーク・エンゲージメントが従業員の理想的な状態そのものを表しているということになります。

ⅱバーンアウト(燃え尽き症候群)の反対の意であり、

1.仕事から活力を得て 活き活きしている。 (活力
2.仕事に誇り(やりがい)を感じている。 (熱意
3.仕事に熱心に取り組んでいる。(没頭

この3つの下位尺度と呼ばれるものが揃っている状態を「ワーク・エンゲージメント」といいます。

◎ワーク・エンゲージメントが高い従業員は、心身の健康が良好で、組織に愛着を感じやすく、仕事を辞めにくく、生産性も高い傾向にあります。

従業員の意識向上、従業員の心の幸福度などといった意味として、それらを「高める」ことに重きを置いたワーク・エンゲージメントは、コンサルタント業界のセミナーなどでよく用いられますが、それは、従業員の生き生きしている状態そのものを表す意味、本来の意味としてのワーク・エンゲージメントとは異なっているということです。